トランスヒューマニズム・超人間主義 科学は不死を実現するか (3/3ページ)

心に残る家族葬

ベルクソンは人間を人工的な物や道具を作る「工作人」(homo faber)と定義した。トランスヒューマニズムと深い関わりのあるロシア・コスミズムの研究家、スヴェトラーナ・セミョーノヴァは言う。

「それは人間の能力と可能性を拡大し、言ってみれば人間の器官を延長し、人間に新しい器官を与えてくれる。自動車は速い足であり、顕微鏡と望遠鏡は信じられないほど強化された目であり、飛行機やロケットは存在しない翼なのだ」(「ロシアの宇宙精神」)

人間の身体は道具によって強化・延長されてきたのである。

何故人間にはこのように進化する能力が備わっているのか。人間は自らの意思で脳を進化させたわけではない。これも神の計画なのかもしれない。しかし「死なない」ことが本当に幸せなのか答えはまだ出ていない。

■参考資料

日本トランスヒューマニズム協会 ホームページ
■スヴェトラーナ・セミョーノヴァ著/西中村浩訳「ロシアの宇宙精神」せりか書房(1997)
■拙稿「シミュレーション仮説と不死の物理学
■拙稿「死とどう向き合うかを説く仏教と死を拒否するキリスト教

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