汗をかきにくい・かけない病気があるって知ってる?「ファブリー病」について専門家に聞いてみた (2/4ページ)
ファブリー病の子どもの「サイン」を教えて!
ファブリー病の子どもの特徴的な症状として「汗をかきにくい・汗をかけない」といった発汗障害の他に、暑さで手足が激しく痛むため、熱いお風呂が苦手でお風呂に入るのをいやがることもあります。
また、皮膚に赤い発疹があらわれることもあるそう。
けれど、自分が子どものこうした「サイン」を見逃していないか不安になりますよね。
そこで、発汗機能障害に詳しい埼玉医科大学医学部脳神経内科教授、中里良彦先生(以下、中里先生)に、親が気づきにくい子どものサインについてお聞きしました。
――「汗をかけない・かきにくい」という状態に気づくにはどうすればよいですか?
中里先生:
お子さんの行動を注意深く見ることが大事です。お子さんがお風呂に入りたがらない、運動をいやがる、靴下を履きたがらないといった行動は、ファブリー病のサインかもしれません。
汗をかけないので、高温が続く夏の暑い時期は熱中症の危険もあります。
また、汗をかけずに体温が上がることで疼痛を誘発する恐れがありますので、お子さんに手足の痛みがないか注意しましょう。
――暑いときや運動時などに疼痛症状がでたときはどうすればよいですか?
中里先生:
汗のかわりに身体を冷やしてクーリングしてあげる必要があります。