坂東武者の鑑・畠山重忠(中川大志)を射止めた愛甲季隆とは何者だったのか【鎌倉殿の13人】 (5/7ページ)

Japaaan

狩りでも戦さでも、獲物を射止めるのは物逢(ものあい)……何と言いましょうか、自分と相手の呼吸や間合いのタイミングが何より大事にございますれば……」

富士の巻狩り(イメージ)

故実に長けた季隆は万寿に段取りを教え、巧みに鹿を追い込むことで見事な成果を上げることが出来たのです。矢は深々と飲羽(いんう。矢羽根まで獲物の体内に刺さるほどしっかり刺さった)の勢い、これでこそ武門の男児よと頼朝も大喜び。

「でかした三郎。やはりそなたは天下に無双(ならびな)き弓の達者……あのな。こんな事を言うのは、そなただけじゃからな?」

とまぁいつもの調子でこっそり伝え、頼家の初獲物を山の神様に奉げる矢口の祭りでも矢口餅の二口(山の神様に餅を奉げる二番手≒本日のMVP第2位)を務めます(一番手は工藤景光でした)。

せっかくなので矢口餅の作法も。まず蹲踞の状態から三色の餅(それぞれ長さ八寸≒24cm×幅三寸≒9cm×厚さ一寸≒3cm)を一枚ずつとって左から赤・白・黒と並べ置き、これを下から白・赤・黒と取り重ねてから左側の倒木(他のもので代用可)に置いて山の神様へ供えます。

続いてこれら三枚の餅をまとめて三寸の方から中央・左角・右角と一口ずつかじってから、矢叫びの声を上げました。これは戦さで矢を射た手応え(敵に命中など)があった時、箙(えびら。腰に装着する矢ケース)を叩きながら叫ぶのです。

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