坂東武者の鑑・畠山重忠(中川大志)を射止めた愛甲季隆とは何者だったのか【鎌倉殿の13人】 (6/7ページ)
こうして儀式が終わると頼朝から鞍付きの駿馬とお下がりの直垂(ひたたれ。武士の平伏)を与えられ、そのお礼として駿馬や弓矢・行縢(むかばき。狩猟用の下半身保護具)・乗馬沓など狩猟セットを万寿に献上しました。
「え、お下がり?新品をあげればいいのに……」と思うかも知れませんが、かつて頼朝のお下がりをめぐって岡崎義実(演:たかお鷹)と上総介広常(演:佐藤浩市)が殺し合い寸前の大喧嘩を繰り広げたこと(残念ながら大河ドラマでは割愛)を思えば、季隆にとってこの上ない名誉となったことでしょう。
エピローグ「苦い盃」とまぁそんな具合に楽しく愉快な時は過ぎ去り、元久2年(1205年)6月22日。
「武蔵国留守所惣検校職(むさしのくにるすどころそうけんぎょうしき)畠山次郎、この愛甲三郎が討ち取ったり!」
坂東武者の鑑と謳われ、皆から敬愛されていた重忠の首級を上げて、季隆は何を思ったのでしょうか。