砂糖は昔は高級品だった!日本国内での普及・製造の歴史をたどる【後編】 (1/3ページ)

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砂糖は昔は高級品だった!日本国内での普及・製造の歴史をたどる【後編】

各藩で砂糖作りが盛んに

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砂糖は昔は高級品だった!日本国内での普及・製造の歴史をたどる【前編】

砂糖が大いに普及した江戸時代ですが、しかし17世紀後半には、砂糖の代金として使っていた金銀が国内でも枯渇し、輸入がままならなくなります。

金銀の海外への流出を防ぐため、砂糖の国産化を奨励したのが8代将軍・徳川吉宗です。

徳川吉宗(Wikipediaより)

また、殖産興業を目指す各藩も、価格が高く利益率の高い砂糖に着目し、自領内での栽培に積極的になっていきました。

これによりサトウキビ栽培は太平洋湾岸・瀬戸内沿岸などの温暖地域で広く行われるようになります。

特に讃岐の高松藩は、特産品となる「和三盆」の開発に成功し大きな収益を得ました。天保期には讃岐産の砂糖が国産白砂糖のシェアの6割を占めるまでになり、ご存じの通り、和三盆は今も香川県の名物です。

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