推し活歴、10年。月1で遠征していた声優ファンが感じた“推し活の変化” (3/4ページ)
だから、今でも仕事は全力でやっています」
改めて、「推し」という存在は日常生活を彩ってくれる存在だなと感じた。仕事への原動力、メンタル的な支えなどと、その推しが存在し、活動し続けてくれるだけで応援している側にとってはプラスになるのだろう。
■長い月日の中での「推し活」の変化
「推し活」は自身の生活スタイルや、心境の変化に合わせて変化していく。長く応援し続けている人ほど、そうかもしれない。
当時実家暮らしだったみさとさんも、一人暮らしをするようになってからは、収入の“3割”を占めていた「推し活」へかける金額や遠征の回数は以前より減っていったという。
「自分で生活していかなければならないので、ある程度『推し活』は制限するようになりました。何度も行って楽しむというスタイルから、本当に好きで本当に行きたいものだけをピックアップして行くようになったことが大きいです」
これまでは気になるイベントには積極的に行っていたそうだが、遠征でさまざまなイベントに行くことを考えていると、モチベーションの維持が難しくなってきたそうで、「『行かなければ!』と義務感に駆られることもあったので、そういう変化に気づいて推し方は変わっていきました」と明かしてくれた。
「近場であるイベントは必ず行っていたので、遠征できなかったイベントでも、プロの人やファンの人が書いたイベントレポートを見ることで『すごいがんばってるな』『幸せな時間だったんだろうな』と満足できるようになりました。それまでは『推し=憧れ』であり、“好きな人”みたいな感じで一直線だったんですけど、少し距離を置くことで、落ち着いて見ることができるようになりました」
自分の生活の中心にあるような、ひたむきに情熱を注ぐ存在から、応援することで自分の日常をより豊かにしてくれる“推し”という存在への変化。自身のライフスタイルを大切にしながら、自分が好きで居続けられる距離で「推し活」を続けることが、大切なのだと感じる。