葬儀で唱える経典(天台宗 真言宗 臨済宗 曹洞宗 浄土宗 浄土真宗 日蓮宗) (3/3ページ)

心に残る家族葬

死者を浄土へ導くための案内として、死者が仏弟子になるための儀式として、経典は唱えられる。そして「白骨の御文」のように、死者と同時に参列者=生者に対しても、生死の真理を説いて聞かせているのである。

■葬儀を仏教を学ぶ場に変える

仏法の教えに触れさせ、縁をつないでくれる人物を「善知識」という。その意味で葬儀の主役である死者は、参列者を仏法に縁を結んだ善知識といえる。葬儀とは死者を見送る場であると同時に、参列者に仏法との縁を結んでくれる場でもあるのだ。だがそれも知識もなく意識も低ければ、ただお経が終わるのを待つだけの場になってしまう。一般の人が長く深くお経を聞く機会は葬儀・法要くらいである。僧侶は読経の前にお経の説明くらいはするべきであるし、お経の簡単な説明を書いたしおりなどを用意してもよいのではないか。ただ悲しむだけ、義理を果たすだけではもったいない。経典の意味を伝えることは葬儀の意義を示すことでもある。

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