「世界中がロシアを嫌っている。日本もそうなの?」旅先で出会ったロシア人たちの「今」と、世界への想い (3/5ページ)
「日本人はロシア人をどう思ってる?」
彼女の中にはずっとこの問いがあったのでしょう。
そして彼女の言葉は「みんな、ロシア人が嫌い? 私たちは憎まれているの?」というようにも聞こえました。
日本では前述した恵比寿駅の事件があったほか、NHKのロシア語講座が今年度は開講されていません。
そんなことが頭をよぎる中、何と言えばいいのだろうと自分の胸の内を探ったのです。
「わからないことがあったら何でも聞いて。通訳するから」

▲Photo by Rie Kanno
その後、私はある町に移動し、こじんまりしたゲストハウスでしばらく過ごしました。
オーナー一家が使うのはロシア語と現地語のみで、どちらも話せない私はスマホの翻訳アプリを使うしかないと覚悟したのですが、ここでもロシア人の助けが。
朝、リビングで出会った灰色の目の青年が「おはよう! 僕はセルゲイ、ロシア人! 君は?」と超ハイテンションに自己紹介。
圧倒されながら日本人だと告げると「もし知りたいことや困ることがあったら言ってくれれば、僕がオーナーに聞くよ。いつでも頼って」と自ら通訳を名乗り出てくれたのです。
こうしたフレンドリーな人々との出会いを通じ、メディアの報道から受ける「ロシア」と実際に出会う「ロシア人」の印象が大きく乖離していると感じました。