南極の氷の奥深くには大量の生命体。中には未知の生物も (4/4ページ)
だがもしも、ラーセンC棚氷のように崩壊してしまった場合、その下にいる生物はどうなるのだろうか?
また、このような生物群の存在は、棚氷下の環境についての現在の理解をどのように変えるのか?
これらは、今回の研究が提起する緊急性のある重要な疑問である。
研究チームの次なるステップは、「国際的な協調作業を確立して、これらの生物群を体系的に観察・採取・定量化すること」であるそうだ。
また、こうした生物の「南極海におけるより広い役割」や「極限環境に対する生理的適応」を解明することも目標の1つだ。
そのためには、こうした動物をもっと近くで観察し、持ち帰って分析できるような標本を集め、より多くのデータを収集する必要がある。
だが、こうした動物が生息しているのは、900メートルもあるぶ厚い氷の下だ。言うは易く、行うは難しであるとのことだ。
References:Unexpected life found deep beneath the Antarctic ice shelf — study / written by hiroching / edited by / parumo
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