「鎌倉殿の13人」打倒義時、燃え上がる後鳥羽上皇の野望……第47回放送「ある朝敵、ある演説」予習【前編】 (7/7ページ)

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義時の信頼を得ているので、寝返らせるのが上策かと。その見返りとして鎌倉殿(日本国惣御代官)の地位を約束すれば、喜んで飛びつくでしょう」

そうと決まれば善?は急げ、さっそく胤義は兄・義村に書状を送りました。これで(とりあえず)三浦兄弟はよし。続いて、京都守護の二人です。

……親広入道は百餘騎にて馳参ず。殿上口にめされて、いかに親広、義時已に朝敵となりたり。鎌倉へ付べきか、御方へ参べきかと仰下されければ、争か宣旨を背奉べきよし申ければ、さらば誓状を以て申べきよし仰らる。二枚書いて君に一枚、北野に一枚進らせけり。此上は一方の大将にたのみ思召よし仰含られけり……

※『承久記 上(前田本)』より

「お召しによって参上仕(つかまつ)った」

大江親広が内裏へ上がると、後鳥羽上皇はすかさず彼を問い詰めます。

大江親広に詰め寄る後鳥羽上皇(イメージ。実際には御簾ごしのはず)

「すでに義時は朝敵となった。鎌倉へつくのか、一天万乗の君へ御方するのか、今すぐここで決めよ」

上皇陛下が御自らそう仰せられて、どこの日本人が「ハイ鎌倉に味方します=朝廷に逆らいます」なんて言えますか?内心(やられた……!)と思っても後の祭り。

「……この大江、醜の御楯(しこのみたて)とご奉公いたします」

「よろしい。ならば起請文を」

(父上、申し訳ございませぬ……すまん小四郎)

起請文を書かされた親広は一軍の大将と任じられ、引くに引けなくなってしまいました。

【後編に続く】

※参考文献:

五味文彦ら編『現代語訳 吾妻鏡8 承久の乱』吉川弘文館、2010年4月 細川重男『頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」』朝日新書、2021年11月 三谷幸喜『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 完結編』NHK出版、2022年10月

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