NHK「ちむどんどん炎上」「紅白歌合戦」「大河ドラマ」310万件のキツいご意見『月刊みなさまの声』でわかった“嫌われすぎ”実態 (4/4ページ)
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「受信料で成り立っているNHKとしては、なるべく多くの人に接してほしいと考えている。大都市圏などでは受信料徴収に苦労しているようですが、現状罰則があるわけではない。寄せられた視聴者の声を具体的に番組制作へ役立てているかはともかくとして、視聴者にNHKを理解してもらう宣伝ツールの1つとしての意味合いもあるのではないでしょうか。
“好評意見だけでなく、厳しい声も聴きますよ”という点をアピールし、それが結果的に受信料の収入アップにつながればいいと考えていると思われます」
■NHK広報部に直撃した見解は……
本サイトがNHKの広報局に『月刊みなさまの声』の歴史や実施の理由について問い合わせたところ、期日までに回答は得られなかった。
小田桐氏は、NHKが視聴者の意見に耳を傾ける動機についてこう話す。
「電話やメール、ツイッターなどを用いて視聴者の声を聴くということはNHKを公共放送として成立させるために非常に大事です。NHK以外、民放にも視聴者の声を聴く部署がありますが、さまざまなチャンネルを通じて視聴者の声を聞き、ある時は役に立てたりとかフィードバックしたり、ということを視聴者の受信料で成り立つ公共放送として実施しているのでしょう」
日本の人口は2011年以降、11年連続で減少している。受信料を払う人の絶対数が少なくなりつつある今、NHKはどうやって生き残るのだろうか――。
小田桐誠(おだぎり・まこと)
放送評論家。著書に『NHKはなぜ金持ちなのか?』(双葉社)、『NHK独り勝ちの功罪』(ベストセラーズ)ほか多数。BPO放送と青少年に関する委員会委員。