わたしたちが知らないスーホの白い馬の真実と当時のモンゴル (2/8ページ)

心に残る家族葬

1965(昭和40)年から現在に至るまで、小学2年生の国語や中学2年生の英語の教科書に掲載されている、とても有名な話だ。

■スーホの白い馬のあらすじ

貧しいながらもモンゴルの草原で、羊飼いの少年・スーホはあるとき、白い子馬を拾う。彼らはとても仲良しだった。何年か後に、土地の殿様から、「町で競馬大会を行う。優勝者には、自分の娘の婿として迎える」と、お触れが出た。周りの人々に勧められ、スーホは一人前になった白い馬と、大会に出ることにした。

スーホと白馬は一等だった。しかし殿様は当初の約束を反故にして、一方的に白馬を取り上げた。強く抵抗したスーホだったが、殿様の家来にさんざんに打ちのめされ、そのまま外に放り出された。

ひどい傷だったことと、愛する白馬から引き離されたショックで、草原に戻ったスーホは何日も寝込んでしまった。

一方、殿様は大勢の客を招いて酒盛りを催した際、大会で一等になった白馬をみんなに見せようとした。得意げにその背にまたがったとたん、白馬はものすごい勢いで抵抗した。そのはずみで落馬した殿様は、怒りと恥辱に震えながら、白馬を弓で射殺すように命じた。逃げる馬の背後から、家来たちが一斉に弓を射る。大量の矢が命中した。それでも白馬は、一目散に逃げた。とうとう家来たちは、馬の追跡を諦めた。

ある夜のこと。外の騒がしさにスーホが外に出てみると、無数の矢が刺さり、弱り果てた白馬が横たわっていた。スーホは即座に刺さっている矢を抜き、止血するなど懸命の手当を施したものの、白馬は死んでしまった。

何日も悲しくて眠れなかったスーホだったが、泣き疲れたある夜、夢を見た。白馬が現れ、自身の骨や皮、筋、毛などを用いて楽器を作るように頼んだ。

スーホは早速、白馬の遺骸から楽器を作った。それが今日に伝わる「馬頭琴」だ。哀切に満ちた美しい楽器の音色は、スーホのみならず、聴く人みんなの心を揺り動かした…

■スーホの白い馬とは異なる本当のモンゴルとは

この悲しい話は必ずしも、「モンゴル」の真実を伝えているものではないという。

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