世界最古の印刷物は日本にあった!?知られざる活版印刷の歴史をたどる (1/5ページ)

Japaaan

世界最古の印刷物は日本にあった!?知られざる活版印刷の歴史をたどる

世界一古い「印刷物」は日本にあった!

世界史で「15世紀の三大発明は活版印刷・火薬・羅針盤」と学んだのをなんとなく覚えています。

最近は電子書籍もすっかり一般的になりましたが、その前進として活版印刷があり、これまで長い間人間の文化・文明を支えてきた技術であることは間違いありません。しかし、日本の活版印刷の歴史を知っている人は稀でしょう。

活版印刷(イメージ)

日本に印刷技術が入ってきたのは6世紀頃のことで、中国から仏教とともに伝わりました。その技術を使った、日本で最も古い印刷物は『無垢浄光陀羅尼経』という経典で、奈良時代末期の天平宝字8(764)年に当時の孝謙天皇(称徳天皇)が印刷させたとされています。

『無垢浄光陀羅尼経』が印刷されたのは、国家安泰を願うためでもありましたが、同年に発生していた藤原仲麻呂の乱で戦死した兵を弔うという意味もありました。

経典は一つずつ20センチほどの小塔に収められ、なんとそれが100万セット、法隆寺や東大寺に代表される十大寺院に分置されています。今も、法隆寺には4万5千基ほどが残っているとか。

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