【開催報告】~子どもの権利実現に向けて~「当事者の視点から利用者のアドボカシーを考える」全国自立援助ホーム協議会は田中れいかさんを講師に迎えスタッフ研修会を開催 (5/6ページ)

バリュープレス



また、生い立ちを理由に、同い年の友人たちと違って自ら稼がなければいけない状況に対して、「どうして自分だけが苦労して生きて行かなければいけないのか。この親に生まれなければもっと楽に生きられた」という思いに囚われたこともあったそうですが、施設の職員が相談相手となってくれて、施設出身者が区営住宅を定額で借りられることや、返済の必要がない奨学金を知ることができました。また、地域の居場所事業などを案内してくれたり、地域の方とのふれあいや、さまざまな経験を通して「自分だけじゃない」と思えるようになってきたそうです。
「自分はどう生きたいのか」「過去は変わらないけど、どんな自分になれるんだろう」とプラスの思考になれたことが、自分と向き合うきっかけとなったそうです。

そこで、小学校の時からの夢であるモデルになりたいと考え、活動したことで準グランプリを獲得することができました。この結果のおかげで「いまの自分に出来ることを積み重ねて行けば、なりたい自分になれる」という思いを持てました。

「生い立ちは関係なく誰でも好きな自分になれる」このメッセージを今施設で生活する高校生たちに伝えたり、支援をしたいという人に現状を知ってもらい橋渡しをするという現在の活動につながっています。

田中さんは普段の活動を通じて、SDGsに取り組み、社会的に貢献することで、イメージアップを図りたいと考える企業の方々とお話しをする機会がありますが、自立援助ホームのことを知らない方が大多数であるため、今後も積極的な情報発信をしていきたいと語られました。


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