もう「姫若子」とは呼ばせない!初陣で覚醒した戦国大名・長宗我部元親の武勇伝 (2/6ページ)
まったく沙汰の限りにございますな(若殿ハ何トしテ御越候哉沙汰ノ限ニテ候)」
豊後の声に気づいた元親が答えて曰く、
「武士の本分たる戦さで死ぬことは是非もなく、父の為ならば敵と相討ちになることも辞さぬ。ただ、槍の使い方が分からんでのぅ……教えてくれぬか(又一念ニ掛けタル戦場ニ頓死スル條不及是非元親父ノ爲教養敵ト死ヲ共ニセン維然末鑓ノ突様ヲ不知教玉へ)」
……とのこと。それで遠くから見学していたという次第……まったく、戦に来ると分かっているのだから、とっくに予習くらいしておきなさい!
何なら槍なんて手に持ってみれば、突くなり叩くなり思い着くであろうが、まったくとことん姫若子じゃ……とは思っても、事ここに及んでは仕方ありません。
「まさか戦場で鎗の稽古をするは……」元親とマンツーマンレッスンを開始する秦泉寺豊後(イメージ)
さっそく秦泉寺豊後による即席武術マンツーマンレッスンが始まりました。
「若殿、よろしいか。まず両の手で槍を構えられたら、このように敵の目を突きなされ(敵ノ眼ヲ突給ヘ)」
「眼か……わかった。しかし、眼は小さいから外したらどうする?(眼ヲ突ハツス時ハ)」
「何も必ず眼に当てろとは申しませぬ。その辺りに向けて突けば、たいていどこかには刺さるという話しにございます(眼ヲ突心持ニテ突)」
よし分かった、えい!やあ!とう!……かくて暫しレッスンの後、それらしくなった元親は秦泉寺豊後に尋ねます。
「さて、豊後よ。