「志村けん師匠が食べていた黒にんにくを」桑野信義が登場「麻美ゆまのあなたに会いたい!」(後編) (1/3ページ)

日刊大衆

桑野信義(左)ち麻美ゆま
桑野信義(左)ち麻美ゆま

 前回に続いて、トランペット奏者でコメディアンの桑野信義さんとの対談です。ステージ3b(リンパ節に多数転移するなど、ステージ3の中でも深刻な状況)の大腸がんと宣告されて、2021年2月に手術。切除に成功したものの、その後の抗がん剤治療がつらくて、自ら「治療をやめる」と決意された桑野さん。著書『がんばろうとしない生き方 大腸がんになって見つけた笑顔でいる秘訣』(KADOKAWA)では、闘病生活の中で“がんばろうとしない生き方”に気づいたと語っていらっしゃいました。その意味を詳しく聞いてみました。

ゆま「私も10年前に、卵巣に境界悪性腫瘍が見つかって、抗がん剤治療。そして、手術で切除を経験していますが、そのときに、桑野さんのように“がんばろうとしない生き方”を知っていればと思いました」

桑野「実際は俺も闘病を始めたときは、コロナ禍で延期になっていた『シャネルズ』の40周年ライブに参加したいという目標があったから、頑張れたんだよね。でも、ツアー初日に間に合わないことが分かって、肉体的にも精神的にもキツくなったんだ。特に、手術をした後が厳しくてね。全身を管につながれて、寝返りも打てない。体中が痛いし、吐き気もひどくて苦しい。目標もなくなってしまった……正直、地獄だったよ」

ゆま「目標がなくなるのは、しんどいですよね」

桑野「そうなんだよ。そんな中で、やっと気づいたんだよ。何をしたって痛いものは痛いし、苦しいものは苦しい。“もう、どうにでもなれ!”って開き直ったんだよね。すると、急に楽になったんだよ。下手に抵抗することをやめたら、ス〜ッと痛みも苦しみもなくなったんだよね。ほんと、気持ちの問題(笑)」

ゆま「そう思えるのって、簡単なようで難しいですよね。どうしても闘病中は、“早く治して復帰したい”とか“自分の頑張りが足りないから、ダメなんだ”とか考えちゃうんですよね」

桑野「うん、分かるよ。でも、そこを思い切って、“俺はもう頑張らない!”と腹を決めちゃうんだよ。けっして諦めたわけじゃないよ。

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