高齢者の入院で起きる「せん妄」とは? 現役医師が解説 (2/2ページ)
病気でしんどいだけでなく、普段と異なる環境にうまく対応できない。
そしてせん妄で暴れたり、うまく医療処置ができなければ、治療が遅れてしまって、よりストレスが増えていく。
せん妄では暴力行為もせん妄になると、本人は混乱状態になるので、処置をされていても暴れてしまって、看護師や医師などを殴ってしまうこともある。
また、朝になると落ち着くことが多いが、この時には夜間に暴れていたことの記憶がないのもせん妄の特徴だ。
本人には悪気はまったくないのだろうが、暴力行為を受ける医療者も大変だ。
しっかり寝てもらうせん妄の対応としては、ストレスにならないように、しっかりと休んでもらうことが大切だ。
病院では睡眠薬や、あまりひどい場合は抗精神病薬などを使うこともある。
早く治療し早めに退院ストレスを出来るだけかけないようにするために、病気を早く治療するのも大切だ。
また、入院期間が長くなるとストレスもかかりやすいのでせん妄が悪化することが多い。
入院の原因となった病気が治れば、早めに退院するのがおすすめだ。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。