お茶を飲んで「ほっとする」のはなぜ!? その理由を現役医師が解説 (1/2ページ)
誰しもお茶を飲むと、「ほっとする」感覚を感じたことがあるだろう。
実は、ほっとする感覚が、お茶のどの成分によって出てくるのか研究で分かっている。
今回は、ほっとするお茶の成分について解説する。
テアニンによってほっとする緑茶には、特有のアミノ酸であるテアニンが含まれている。
ほっとするという感覚は、頭がリラックスしている状態だ。
人はリラックスすると、脳からα波という脳波が出ることが知られている。
テアニンを人が摂取すると、30~40分後に、α波が多くなったという研究があるのだ。
つまり科学的に緑茶を飲むと、脳がリラックスして穏やかな気持ちになると証明された。
甘味・うま味に関係性あり緑茶を飲んだ時に、ほのかに甘味やうま味を感じることがある。
それを感じさせてくれるのが、テアニンだ。
テアニンは、うま味成分であるグルタミン酸に形が似ている。
グルタミン酸は脳の中で重要な働きをしており、テアニンも何かしら脳の中で効果を発揮していると考えられる。
動物実験では、テアニンは脳の中で、神経伝達物質に影響を及ぼし、学習能力や記憶能力を改善させた。
また、人においても、1日に抹茶2杯、もしくは緑茶で4~5杯飲めば認知症の予防効果があるという研究報告もある。