セ・リーグ3連覇へ!高津ヤクルト 「強さ」の秘密…Ⅴ9戦士、西武の頭脳、野村の教え子が激白!プロ野球12球団「常勝無敗の黄金時代」舞台裏 (2/6ページ)

日刊大衆

「犠打失敗で3000円、サイン見落としで5000円。貯まったお金は納会で還元されるんだけど、当時の僕は年俸も100万円ほど。そこから寮費や用具代、保険料も払うから、本当に残らなかった」(前同)

 チームプレーの成功は、自身の打撃技術だけではなく、前後の打者の走力も関係してくるが……。

「そうなんだよ! 前を打つ8番が、鈍足だった森(祇晶)さんから河埜和正になったときはうれしかった。江夏豊や外木場義郎の速球は犠打をするのもひと苦労で、それが二塁フォースアウトじゃ、たまったもんじゃないからね」(同)

 一方、強すぎるチームは弊害も生んでいたという。

 メンバーが固定された1軍は、他球団とは比較にならない“狭き門”。万年2軍の面々には、腐ってしまう選手も少なくなかった。

「どんなに練習をしても、上がるチャンスはほとんどない。僕自身は“ONが現役の間に1球でもいいから1軍で投げる”という一心でやっていたけど、やっぱり2軍の空気は、かなり淀んでいたね」(同)

 そんな関本氏は4年目の71年に念願の1軍昇格。阪急有利と言われた同年の日本シリーズ第3戦では、9回を1失点に抑えて、球史に残る王の劇的逆転3ランを呼び込んだ。

「それ以降、若い江川卓西本聖がすごい活躍をしようと、“おまえら、右向きゃ長嶋、左に王、なんて状態で投げたことないだろ”って思ってたよ。死ぬまで自慢できるよね(笑)」(同)

■巨人と西武のオーナーの共通点

 そして、V9達成から2年後の75年オフ、関本氏はライオンズにトレード。他球団を知ることになる。

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