【葉隠】武士は食わねど高楊枝…しかし生活苦で家臣が強盗、戦国大名・鍋島直茂かく語りき【後編】 (4/4ページ)
以上、『葉隠』が伝える齋藤用之助のエピソードでした。
情状酌量の余地があるとはいえ、強盗を働いておきながら無罪放免とは少し腑に落ちませんね。皆さんなら、どんな判決を下しますか?
結局は情にほだされて釈放してしまいましたが、そもそも彼らが食うに困らぬよう取り計ることが肝要ではないでしょうか。その辺りのエピソードは又の機会に。
とは言え、一国の主になっても家臣たちの忠義を忘れていない直茂の温情を思えば、多少の生活苦でも強盗など働かなくなるかも知れません。
治にあって乱を忘れず。常在戦場の精神は鍋島家代々に受け継がれ、君臣の堅い絆が二世紀半の歳月を越えて、幕末維新の原動力となったのでした。
【完】
※参考文献:
古川哲史ら校訂『葉隠 上』岩波文庫、2011年1月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan
