現生人類はアフリカの2つの異なる集団が数万年かけて交配した後に誕生した可能性 (2/4ページ)

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 カリフォルニア大学デービス校の集団遺伝学者ブレナ・ヘン氏によると、アフリカ各地で見つかっている考古学的・化石学的証拠は、アフリカ単一起源説に一致しないのだという。

 「モロッコ、エチオピア、南アフリカなど、遠方の遺跡で見つかった化石や、人類の暮らしを伝える考古学的な痕跡は、限られたものではありますが、単一起源説にうまく馴染んでくれません」

 そうした証拠によるならば、ホモ・サピエンスは30万年前にはすでにアフリカ大陸各地で暮らしていたようなのだ。

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・少なくとも2つの集団が交配したことで誕生した説が新たに浮上
 本当のところ、私たちはどのように誕生したのか?

 それを探るべく、今回の研究では、アフリカの南部・東部・西部ならびにユーラシア大陸で集めた現代人290人分のゲノムを解析している。

 この遺伝子データは、アフリカ全域の多様な集団が対象となっており、これまでの研究よりもずっと遺伝的に多様なものだ。

 そして分析の結果、現代のアフリカ人には、少なくとも2つの系統があることがわかった。それによると、私たちの祖先は単一のグループではなく、複数のグループが時折交わってきた可能性があるという。

 アフリカで現生人類が複数のグループに分かれたことを示すもっとも初期の痕跡は、約12万~13万5000年前のものだ。

 この時、とある集団が分かれて現代のナマ人(南アフリカ、ナミビア、ボツワナで暮らす民族)の祖先となった。

 だが遺伝子の変異からは、それ以前からホモ・サピエンスには遺伝的に異なるグループが2つ以上存在しており、何十万年も交配を繰り返していただろうことがうかがえるという。
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