「幼い娘と2人で乗った帰宅ラッシュの電車。席を譲ってくれた大学生がスマホに打ち込んでいたのは...」(茨城県・50代女性) (1/3ページ)

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「幼い娘と2人で乗った帰宅ラッシュの電車。席を譲ってくれた大学生がスマホに打ち込んでいたのは...」(茨城県・50代女性)
「幼い娘と2人で乗った帰宅ラッシュの電車。席を譲ってくれた大学生がスマホに打ち込んでいたのは...」(茨城県・50代女性)

シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Oさん(茨城県・50代女性)

Oさんはその日、急きょ幼い娘を連れて宮城にある実家に行くことになった。

帰宅ラッシュの時間帯、電車の中で立っていると......。

帰宅ラッシュの電車に乗り込み...(画像はイメージ)

<Oさんの体験談>

今から10年程前の厳冬の2月、東北での出来事です。母危篤との知らせを受けた私は、関東から宮城の実家へ6歳の娘と2人で向かうことに。しかし道中の新幹線の中で姉からメールが届き、「もう間に合わない」とわかりました。

呆然としているうちにやがて仙台駅に着き、仙山線に乗り換えたのですが、時刻は夜8時過ぎ。帰途に着く会社員や学生で車内はいっぱいだったんです。

二人の大学生が席を立ち...

私と娘はスーツケースに体重をかけ、ぼんやりと立っていました。しばらくすると、向かいに座っていた大学生らしき男子が、何も言わずにサッと席を立ってドアの方に行きました。

「あぁ、娘に席を譲ってくれたのだなぁ」と思い、私が彼の方を見ると、当人は目も合わさず知らんぷり。そしてしきりにスマホをいじっています。

私は感謝しつつ、空いた席に娘を座らせました。すると間もなく、その隣の席の大学生もサッと立ち、ドアの方へ行きます。けれども、その席には小さな物が置いてあったので「また戻るのだろうなぁ」と思い彼の方を見たら、ニコニコして恥ずかしそうに「座って座って」の合図をしています。

「でも、ここに荷物があるので」と私が指を差して改めてよく見ると、それはお財布のようでした。きっと立った時に後ろポケットからずり落ちたのでしょう。大学生は照れくさそうそれをサッと取り、また「どうぞ」と私が座るように合図をしてくれました。

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