会社の経営者にはどれくらいの割合でサイコパスが存在するのか? (2/5ページ)

カラパイア

・企業サイコパスの割合は3.5%から12%とも
 企業の経営陣にどれだけのサイコパスが存在するのかを推定するのは困難だが、いくつかの研究ではその割合が出されている。

 たとえば、米サンディエゴ大学ビジネススクールのサイモン・クルーム教授の研究によれば、企業上層部の12%にサイコパス的傾向が見られたという。

 一方、英ブリティッシュ・コロンビア大学のロバート・D・ヘア名誉教授の調査によるなら3.5%だった。

 この2つの数字にはずいぶんと開きがある。

 だが、どちらも人口一般の1%と言われているサイコパスより遥かに多い比率だ。企業経営陣には一般の3.5~12倍のサイコパスがいることを示唆しているのだ。

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・企業を蝕むサイコパス
 では、企業サイコパスが会社の権力を握るとどうなるのだろう。

 サイコパスはカリスマ性があり、口がうまく、創造的だ。さらに情に流されず利益のみを追求するので、そうした特性をうまく活かせば、その企業を躍進させるかもしれない。

 だが現実には、サイコパスの毒は劇薬を上回るようだ。

 企業サイコパスは、しばしば他人をいじめ、対立を生み出し、部下のアイデアを挫折させ、不適切な行動をとり、同様の行動を他人に促す傾向がある。

 彼らの行動は、職場環境を敵対的にし、競争を増やし、ストレスを高め、欠勤率を上げ、やる気をなくさせ、さらには窃盗を誘発する可能性があるという。
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