海に沈んだ伝説の「北海のアトランティス」の教会が600年ぶりに発見される (1/3ページ)
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1362年に海中に沈んだ伝説の都市の教会が発見され、本当に実在していたことが証明された。
「北海のアトランティス」と呼ばれる、伝説の水没都市「ラングホルト」は、長い間謎に包まれていた。
ラングホルトは、世界遺産に登録されているワッデン海沿いの集落で、1362年の高潮に飲み込まれて消滅したと言われている。ワッデン海は、オランダからドイツまで広がる世界最大の潮間砂地と干潟だ。
地元に伝わる伝説で、長いことその存在は信じられていたが、最近、水中に沈んだ都市が確かに存在した決定的な証拠が見つかったのだ。
・伝説の都市は実在した!干潟の調査で教会の存在が明らかに
伝説の水没都市「ラングホルト」の過去を探るため、キール大学、ヨハネス・グーテンベルグ大学マインツ校、バルト海・スカンディナビア考古学センター、シュレスヴィッヒ=ホルシュタイン州立考古学局の研究グループが調査を実施した。
地球物理学の画像技術を使って、およそ10平方キロにわたる干潟を徹底的に調べたのだ。
研究チームの奮闘は、2キロにわたる中世時代のタープ(高潮から集落を守るための人工の盛り土)が現れたときに報われた。
タープの中に、教会と思われる40×15メートルの遺構の基礎が出てきたのだ。