高知の「カツオのたたき」は何故ニンニクたっぷりなのか? 「土佐伝統食研究会」に聞く独自の食文化 (2/2ページ)
ぶ厚いかつおの切り身に、ニンニクを一切れ二切れのせ、薬味もたっぷりつけて食べます」(彼末富貴先生)
ニンニクだけ別盛りとは......並々ならぬ「本気」がうかがえる。
そんな高知県民の「ニンニク」好きは、「この地方ならではの高温多湿な気候を乗り切るためとも言われている」という。彼末先生は
「栄養補給と健康回復のため、長年の体験から産まれた生活の知恵かもしれません」
とも語っていた。
ニンニク好きの高知の食文化なお、彼末先生いわく、ニンニクを利用する高知の食文化は、他にもあるという。
「葉ニンニクのぬた」がそれだ。

葉ニンニクは、ニンニクの成長途中に収穫した若い葉の部分。ぬたは、それを細かく刻んですり潰し、味噌や酢、いりごまを混ぜ、砂糖で味を整えてつくる。
特徴は、ニンニク独特の香味とピリっとした辛みだ。さっぱりとした口あたりで、ブリなどの生の魚やこんにゃくなどにつけて食べると美味しいとのこと。高知では、このぬたがパック入りで、スーパーなどでも売られているそうだ。

また、高知では「ぬた」にする以外にも、
すき焼きや雑炊、炒め物など、いろいろな料理に使われているそう。
すき焼きを食べるとき、ネギの代わりに葉ニンニクを使うこともあるらしい。ニンニクと高知県民の関わりは、なかなか根が深いようだ。
これからどんどん暑くなり、スタミナが必要になってくる。ニンニクたっぷりのかつおのたたきを味わいながら、ニンニクについて、土佐っ子の話に耳を傾ける......そんな旅もいいかもしれない。