人間に近づきすぎて震える。史上初、呼吸して汗をかき震えるロボットが開発される
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ロボットは血も涙もない無機質な冷たい存在、という認識は過去の話となりつつあるようだ。
このほど米アリゾナ州立大学の研究チームは「呼吸し、汗をかき、震える」ことができる史上初のロボットを開発したという。他に歩くこともできる。
「ANDI(アンディ)」と呼ばれるそのロボットは、ボディに穴が開いていて、暑くなればダラダラと汗を流すのだ。
だが、汗っかきなロボットなど一体何の役に立つのだろう?
どうやら科学者たちは、このロボットを使うことで、温暖化でますます厳しくなる暑さが、人々の健康に与える影響を調べようとしているようだ。
・呼吸し、汗をかき、震えるロボットで暑さの影響を調べる
汗っかきなロボット「ANDI(アンディ)」は、ひどい暑さが人間に与える影響を調べるために開発された。
アリゾナ州立大学のコンラート・リカチェフスキ(Konrad Rykaczewski)氏はプレスリリースでこう説明する。
猛暑をテーマにした優れた研究はたくさんありますが、足りないところもたくさんあります。
私たちは暑さが人体にどう影響するのか理解を深めようとしています。データに基づいて、その対策を考案するためです
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熱で汗をかくロボット「アンディ」 / image credit:Christopher Goulet/ASU
実際にアンディを開発したのはサーメトリクス社だ。同社はすでに同じようなロボット10体をアパレルメーカーに納品し、衣類のテストに使用されている。
だが今回研究チームが特注したアンディは、屋外でも使用できるように設計されている。そのおかげで、これまでは絶対にムリだった極端な暑さの中で、それが人体に与える影響を検証できるのだ。
ご存知のように気候変動により、地球の平均気温はますます高くなっている。最近の夏の暑さはちょっとヤバいほどで、何も対策せずにずっと外にいれば命に関わることだってある。
それは日本だけでなく、アメリカも同様だ。カンザス州などでは暑さのあまり牛が大量死するという事件すら起きている。
アリゾナ州立大学があるフェニックスという街は「太陽の谷」との愛称で呼ばれるほど、全米でも有数の暑い都市だ。
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暑さによって人体がどのような影響を受けるのか? それを調べるためにアンディは作られた / image credit:Christopher Goulet/ASU・人によって暑さの感じ方が違う。もっと効率的な暑さ対策を
今後さらにひどくなる夏の暑さを上手にしのぐにはどうすればいいのか? これは科学者ならずとも気になるところだろう。
だが暑さの感じ方は人によって違う。
たとえば、痩せている人と太っている人、あるいは子供と大人では、暑さへの対応力に違いがある。健康な人と病気の人とでもそうだろう。
そうした年齢・体型・体調などの違いは、炎天下の人体にどう影響するのか? アンディはこれを調べるために作られたのだ。
アンディのボディは35のエリアに分かれており、そこに内蔵されたセンサーで暑さを感知して、人体の機能をシミュレートする。それによって暑さから人体が受ける影響を具体的に計測するのだ。
実際の実験はこの夏に予定されている。そこから得られるデータは、もっと涼しい服や効率的な冷房技術などを考案するうえで役に立つのだそうだ。
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アンディの体は人体の機能を模倣できる / image credit:Christopher Goulet/ASU
References:Meet the world's 1st outdoor sweating, breathing and walking manikin | ASU News / written by hiroching / edited by / parumo
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