この人、ウソっぽいな……。自己満足にならない「相手に伝わる話し方」とは【人を「惹きつける」話し方 #3】 (4/6ページ)
惹きつける話し方の上で重要なポイントとなるここを私は「腹の意識」と呼んでいます。
腹に意識が向いているときはこのようなときです。
やると決めたことや覚悟が決まったことを話している 自分が克服したことや苦難を乗り越えた経験談などを話している ありのままの自分として、余計な力が抜けているこの腹の意識から生み出される言葉を「腹のポジション」の言葉と呼んでいます。
頭の意識・胸の意識と腹の意識の間には、一本の線があります。
線の上か下かが、「人を惹きつける」言葉とそうでない言葉の境界線なのです。
さてこの「腹」という日本語が、人を惹きつけるか惹きつけないかをひもとくキーワードです。
日本語では、表面的やうわべではなく一歩深い意思決定やコミュニケーションのニュアンスを表す際に「腹」というキーワードが多く使われてきました。
誰しも気づかないうちに、自然と意識が「腹」に向いているときがあります。
「腹を割って話しましょう」 「あなたのおっしゃることが腹落ちしました」 「絶対に達成すると腹を決める」
いかがでしょう?
他にもたくさんありますが、すべてに共通するのは、表面的ではなく一歩踏み込んだ「深さ」のニュアンスを感じられる言葉になっていることです。
なぜ、一歩深いニュアンスを示すときに「腹」というキーワードを使うのでしょうか。
それは、「腹」こそがすべてのエネルギーの起点という文化が日本にはあったからだと私は考えています。武道やスポーツや踊り、歌や呼吸器系を使う楽器の経験がある方はピンとくるのではないでしょうか?「腹」の意識は力の起点として、パフォーマンスに影響する重要な要素です。先人たちが「腹」には何か特別なものがある……と考えてきたからこそ、腹を使った慣用句がたくさんあるのでしょう。
これは、ビジネスシーンや日常会話でも同じです。「腹のポジションから生まれる言葉」が、結果に大きな影響を与える人を惹きつける言葉なのです。