人はなぜ、年を取るにしたがって声質が変わってくるのか?声を若く保つ秘訣は? (3/4ページ)
男性の場合、こうした変化は早ければ30代からはじまり、声帯から柔軟性が失われる。
声帯を支える靭帯や組織からも柔軟性がなくなり、さらには声帯を動かす筋肉も衰える。
老化が見られるのは、のどだけではない。肺の筋肉も衰えて、声帯を振動させるために必要な空気を吐き出す力が弱くなる。声帯を守ってくれる粘液の量も減る。
そんなわけで、若い頃は艶やかでハリのある声の持ち主だったとしても、やがては低くしわがれた声に変わっていくのが一般的だ。
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・声に良くない習慣は喫煙と飲酒
老化は誰にも平等に訪れることだが、テイラー教授によれば、声に悪い習慣というものもある。だから、声をいつまでも美しく保つための秘訣は、できることなら悪い習慣を避けることだ。
たとえばタバコやアルコールは炎症を引き起こし、粘膜を乾燥させる。これは声帯にダメージを与え、声の響きを変えてしまう。
さらには喉頭炎に使われるステロイド吸入薬や血液をサラサラにする薬など、声を荒らしてしまうものもある。
筋弛緩剤も、胃酸がのどに逆流するせいで炎症や声帯損傷を引き起こし、声質を変えることがある。
ただし、これらは一時的なものなので、服用をやめれば、大抵は元に戻る。
また歌手や教師など、職業柄のどに負担をかけやすい人たちもいる。こうした人たちは、のどを酷使するあまり「ラインケ浮腫(ポリープ様声帯)」という症状になることがある。
これになると声帯に水が溜まって、しわがれた低い声になってしまう。この症状は、喫煙、飲酒が原因でなることもある。