昭和天皇が満州事変を止められなかったのは何故?天皇と軍の微妙な関係【後編】 (1/3ページ)

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昭和天皇が満州事変を止められなかったのは何故?天皇と軍の微妙な関係【後編】

詔勅命令も効果なし

【前編】では、満州事変が当初はすぐに収束すると見られており、当時の昭和天皇も明確な形でストップをかけていなかったことを解説しました。

昭和天皇が満州事変を止められなかったのは何故?天皇と軍の微妙な関係【前編】

朝鮮軍独断越境のような、本来なら死刑でもおかしくない軍法違反を、天皇が比較的あっさり容認して事後承諾を認めたのも、彼が事変は速やかに収束するだろうと考えていたからでした。

昭和天皇(Wikipediaより)

ちなみに天皇から軍に対する命令として詔勅命令というものがあります。これは本来は大変重い意味を持つものだったのですが、昭和天皇が即位してから最初の陸軍への詔勅命令(臨命第一号)は、この朝鮮軍独断越境を事後承諾するものでした。

本来なら詔勅命令なしでやってはいけない越境が、なんと事後承諾で容認されたことを見ても、天皇の命令が軽んじられていたことが分かるでしょう。

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