まさか「ダイダラボッチ」? 山の中からこちらを見つめる巨大な「目」の正体とは (2/2ページ)

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これからの時代は「人間が環境とどう向き合うか」がテーマになると感じていた高橋さんは、作った作品を野外に置くという発想ではなく、自然環境の宝庫である旧藤野町の自然を主人公にするとの思いから、この「山の目」を考案したという。

制作したのは高橋さんが38歳の頃だった(画像提供はえぬびい@enuenuenubiさん)
「山が見る人に何かを伝えようとしてきているという意味合いで、結果的に山そのものに人格を持たせるというデザインを考えました。目というのは人に対する『認識力』という意味では一番アピールできるシンボリックなものなので、主人公を自然そのものにするという発想です」(高橋さん)
高橋さん「とても大きいので、現場で作っていても何をやっているのか分からないんです」(画像はえぬびい@enuenuenubiさん提供)

制作に使用した材料は木の枝やキャンバスシートなど。目玉の真ん中部分は完成当時から現在まで、変わらず同じ真鍮の円盤を使っている。

車や重機は使えなかったため、材料の運搬などは全て人力で行った。確認や修正を挟みながら、一ヶ月半ほど毎日山に通い続けて制作したという。

地元の子供には...期間限定の作品だった(画像はえぬびい@enuenuenubiさん提供)

「山の目」は当時全国紙にも取り上げられ、多くの人が訪れ、話題となった。その結果、元々は2週間限定の展示予定だったものが、旧藤野町からの依頼を受け、恒久展示になったという。

制作の翌年には金属のフレームやポリエステルのチューブなどを使用し、作りをより丈夫なものへと変更。以降、手入れをしながら、現在まで維持されている。

高橋さんによれば、この作品は地元の子供に非常に反応が良いのだそう。

子供たちが「山がぼくらのことを見ているよ」とストレートな反応を見せてくれたことに、高橋さんも喜んだという。

「写真で見る印象と、現場に行って風景として山の目を眺めた時の印象は全然違うものなので、実際に見た人がなんらかの感動を持ってくれるかなと思っています」(高橋さん)
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