将来の妊娠に影響? 20~30代女性が考えたい「プレコンセプションケア」を産婦人科医が解説 (3/5ページ)
ただ、35歳になるのはあっという間ですよね。学校を卒業して働き始め、仕事が楽しくなってきた頃には、このくらいの年齢になっているのではないでしょうか。当然ながら、結婚や妊娠・出産は個人によって希望するタイミングもちがうはずです。
ただ、女性の場合、どうしても年齢と妊孕率や胎児に異常があらわれる確率、出産に伴うリスクは関係してきます。
そこで意識したいのがプレコンセプションケアです。日ごろから体調管理等に意識を傾けることで、結婚して妊娠したいと思った時に、これらのリスクを低減できることもあります。
■妊娠する前から意識することで対策できることも
日常生活で気をつけるべきこととして、まずは栄養面について紹介したいと思います。
例えば、プレコンセプションケアの一つとして重視されている「葉酸」は、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減できるとして、日本でも厚生労働省がサプリメントからの摂取をすすめています。ただ、妊娠に気づくころには形成されており、妊娠がわかってから飲み始めるのでは少し遅いのです。
近年の研究で、葉酸が充足していると、それ以外にも
生殖補助医療の成績が上がる(着床率、臨床妊娠率、生児出生率が高い) 自然流産を低減させる 産後うつのリスク軽減するといったことがわかっています。
妊娠を考えはじめる年齢になったら、葉酸は意識するとよいでしょう。
また、摂取したほうがいい栄養素でいうと、「ビタミンD」や「ラクトフェリン」も意識的に摂取するとよいです。
ビタミンDは、これまでも腸や腎臓からのカルシウム吸収に関わるため、欠乏すると骨の軟化がおこり骨軟化症やくる病になることはよく知られていました。
そして、最近では乳がんや大腸がんの予防にも一役買っていることがわかってきました。また、多くの方に関係するかもしれませんが、花粉症などのアレルギー疾患を予防することもわかってきており、今、アメリカでは売れ行きナンバーワンのサプリのようです。
免疫にも関係しているため、元トランプ大統領がコロナ感染した際にビタミンDと亜鉛をまず内服していたとも報じられていましたね。