将来の妊娠に影響? 20~30代女性が考えたい「プレコンセプションケア」を産婦人科医が解説 (4/5ページ)
ビタミンDの血中濃度は30ng/ml以上を理想としますが、当院の患者さんは実に95%の方が不足していました。コレステロールを原料として紫外線をあびると体内でビタミンDは作られるのですが、不足している方がこれほど多いということは、それほど日本人は紫外線対策ができているということかもしれません。
なお、ビタミンDは、妊娠しやすさや流産予防にも効果があることがわかってきており、不妊治療や妊活中の方、妊娠中の方はすぐにでも取り入れていただきたい栄養素です。
色々な栄養素を知ると、つい色んなサプリを摂りたくなってくるかもしれません。なんとなく体調が優れない、疲れやすい、肌つやや髪が気になる……。でも逆説的に言うと、サプリを摂るだけで元気になるのは、健康だからなのです。つまり栄養は、何を摂るかと同時にどれだけ吸収できるかが大事なのです。
そこで重要になってくるのが胃腸です。流行りの腸活ですね。
腸を健やかに保つには、まず余分なものを入れないことが大切です。その余分なものの最たるものが食品添加物です。食品添加物が沢山入った加工食品はなるべく避けるようにしましょう。
そして、良い油や和食によくあるような発酵物をとるように心がけてください。また、腸はゆったりした気持ちになると動くので、なるべくストレスを抱え込まないことが大事です。
さらに腸の中の悪玉菌を増やさないという意味では、余分な鉄を吸収して免疫を調整してくれるラクトフェリンという栄養素が効果的かもしれません。初乳に多く含まれ、赤ちゃんをウイルスなどから守ってくれる働きがあるので、小さく生まれた早産児には特にお母さんからの初乳が大事です。
腸内フローラ(菌の集まり)が私たちの健康に関わってきていることがわかってきていますが、近年、妊娠が上手くいくために、子宮内フローラが関わっていることが研究発表されました。良い受精卵なのになぜか着床しない。そんな時に子宮内フローラが異常だったということがわかってきています。通常、子宮内は「ラクトバチラス」という乳酸菌がほとんどを占めているはずなのですが、その乳酸菌が少なかったり、悪い菌がいたりするということです。