将来の妊娠に影響? 20~30代女性が考えたい「プレコンセプションケア」を産婦人科医が解説 (5/5ページ)

マイナビウーマン

子宮内フローラが良くなかった場合の治療にラクトフェリンは大事になってきます。

なお、現在、子宮内フローラを調べる検査は先進医療となっており、2022年に保険診療となった体外受精の取り組みの中で子宮内フローラの検査を受けても混合診療とならず、体外受精は保険が適用されます。

■赤ちゃんの健康にもつながる生活習慣病

妊娠する時期の体はものすごく大事で、この時期の健康状態が赤ちゃんの体内記憶に組み込まれていくことがわかっています。ナチスドイツに占領されていたオランダでは、妊娠中かなりの低栄養だったお母さんから生まれた赤ちゃんはその後糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりました。体内にいるときに飢餓状態を感じて、生まれてからなるべく栄養を吸収しようとして体重が増えてしまったのです。

また、その他にも

妊娠中に高血圧になった方は将来高血圧になりやすく、その方の赤ちゃんも将来高血圧になりやすい 糖尿病既往のある女性にプレコンセプションケアを行った結果、血糖値をコントロールすると赤ちゃんの奇形や早産、妊娠中の死亡リスクが抑えられた 高血圧や太りすぎ、タバコなどは妊娠・出産においてはよくない

といったことがわかっています。

これらは遺伝とは別で、「エピジェネティックス」といって妊娠中の健康状態がお子さんの遺伝子を調整しているためです。だからこそ皆さんの健康状態は決して自分だけの問題ではないのです。

今の日本人女性は少し痩せすぎでは? と言われています。妊娠のためにはもう少し体重があったほうが良いのです。プレコンセプションケアとは、つまり妊娠前の自らの健康を見つめ直し、色々な検査で自らを知り、必要に応じて栄養の取り方を変えること、そしてこれからの人生を想像することだと思います。

まずは、日々の生活を見直し、ご自身の健康に意識を向けてみてください。

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