宇宙の大部分がダークエネルギーでできていることを示す新たな研究結果 (2/4ページ)
[画像を見る]
photo by iStock
・宇宙の物質の量を知る方法
宇宙に物質やダークエネルギーがどれだけあるのか知るには、銀河団の数を数え、その質量を調べてみればいい。
それさえわかってしまえば、あとはシミュレーションを走らせ、現実の宇宙の姿とピッタリになる物質とダークエネルギーの割合を探ればいい。
ところが困ったことに、銀河団の質量を直接知ることはできない。
なぜか? それは私たちが直接見ることができる物質(バリオン物質)は、宇宙に存在する物質の2割ほどでしかないと考えられるからだ。
残り8割は、間接的にしか存在を知ることができない「ダークマター(暗黒物質)」となる。
この問題を克服するために、石山准教授らは、銀河団に含まれる銀河の数から銀河団の質量を推定してみることにした。
大きな銀河団ほど、たくさんの銀河で構成されている。この関係を「質量リッチネス関係(MMR)」という。
都合がいいことに銀河は光り輝く物質でできているので、その数をヒントに銀河団の質量を知ることができる。
そのうえでシミュレーションを行い、宇宙を占める物質とダークエネルギーの割合をいろいろと変えながら、架空の銀河団を作ってみた。
[画像を見る]
銀河団「Abell 370」。