「想像の斜め上をいく」「幻でも見てるのかと」 衝撃的すぎた「銚子電鉄×夢グループ」コラボ成立の発端とは【エピソード1:極寒の網走編】 (2/2ページ)
いや、なんで網走?
あなたの働く銚子鉄道は千葉だし、コラボ先の夢グループは東京の会社なのに。

読み進めれば、その謎も解けるのかもしれない。そう思って先に進むと、A氏は流氷を見に行き、街の寿司屋に入っていく。カウンターで地酒と北の海の幸を楽しみ、贅沢な時間を過ごしたそうだ。
そして、感じの良い大将が、日焼けしたホタテ漁師と話し込んでいる時、ふと目に入ったテレビで流れていた映像に、彼の目は釘付けになった。
網走で知った全国展開流れていたのは、テレビCMだった。店内の喧騒で音声は聞こえない。しかし、A氏の心が、CMの音声を自動再生していた。
「ポータブルプレーヤー」「シーデー、デーブイデー」「やすいっ! やすぅ~い♡」
夢グループの「夢ポータブル多機能プレーヤー」のCMだった。それに気づいたA氏は思わず、口に出していたという。
「全国的ぢゃないか!!」(原文ママ)
A氏は、あのCMが関東ローカルで放映されているものだと思い込んでいたという。その理由について彼は、「その何とも言えない独特の世界観。取り扱う商品の親しみやすさ。そして何より耳に残る独特の語り口と掛け合い、あまりに斬新な構成と、平成から令和の物とは思えない圧倒的昭和感」を挙げていた。

A氏は夢グループのCMが全国区であると知り、「無知な自分を恥じた」。その時、一瞬、店内の喧騒が収まった。脳内再生だったCMの音声が、A氏の鼓膜を震わす。
いつもの石田社長のあの声で「おひとり様2台までです」という声が聞こえてきた。私には石田社長に「夢グループの全国展開を知らないのはあなたおひとり様です」と言われた気がした。
網走でのこの出会いが、数年後、話題のコラボに繋がることになる。当時のA氏はそんなこと、知る由もないのだが......。
エピソード2へつづく――。