「どうする家康」浪速のことは夢のまた夢…第39回放送「太閤、くたばる」振り返り (3/7ページ)

Japaaan

小西行長の偽書とは

小西行長(画像:Wikipedia)

劇中、明国からの使者が訪れ、最初は「余は満足である」と言っていた秀吉。

しかし明国は秀吉の条件など受け入れておらず、小西行長と先方に謀(たばか)られたと知って、秀吉は大激怒していました。

劇中では偽書を作成したという演出でしたが、実際のところはどうだったのでしょうか。

明国の使者は秀吉を順化王(明国に順化=従い、明の属国として日本を治める王)に封じ、他の者たち(※)を大都督(地方の司令官)に任じました。

(※)石田三成・宇喜多秀家・大谷吉継・小西行長・増田長盛ら和平派の武将。

明の皇帝にしてみれば「ホラ。大明帝国の権威で日本を治める国王にしてやるから、これで大人しくしろよ」とでも言った所でしょうか。

王は皇帝よりも格下(※この皇帝と王の関係を冊封体制と言います)なので、明国に和睦の意思などないのは明らかです。

が、これをそのまま伝えたら和平交渉が決裂してしまいます。

なので行長は西笑承兌(でんでん)に秀吉が納得できる内容に通訳(改竄)するよう依頼しました。

しかし西笑承兌は正直に翻訳したため、行長の小細工を知った秀吉は激怒。行長の処刑を命じます。

前田利家や茶々らのとりなしによって事なきを得ますが、行長は朝鮮出兵において更なる奮戦を余儀なくされたのでした。

「「どうする家康」浪速のことは夢のまた夢…第39回放送「太閤、くたばる」振り返り」のページです。デイリーニュースオンラインは、江姫天秀尼朝鮮出兵増田長盛浅野長政カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る