「いまにも動き出しそう」「夜中に見たらちびる」 壁いっぱいに張りつく巨大マンボウ、何故この場所に? (2/2ページ)
「生き物たちは各地の水族館に引き取られていったのですが、標本や模型は地元の教育機関が優先的に引き取ることができるということで、お願いをして、このウシマンボウの模型をはじめ、ダイオウイカの標本など数点を引き取りました」(山田学芸部長)
模型は油壷マリンパークが特別展を開催する際に制作したもので、茨城県・大洗の海岸で漁獲・標本されたマンボウが元になっている。

海の生き物の展示が始まる直前の壁がちょうど空いていたため、ストーリー的にもぴったりだと展示場所を決定。しかし、最初はどうしても尻びれ(写真だと床に接しているヒレ)がはみ出してしまった。
「お子さんが引っ掛かって躓いてしまったりすると危険なので、どうしようかと悩みました。そこでボランティアの皆さんが模型の模型を作成してくださって、いろいろと試行錯誤をした結果、今の角度になりました」(山田学芸部長)
壁にぴったりと収まったマンボウ、偶然ではなく超計算し尽くされたものだったのだ!
同館でウシマンボウと再会を果たしたマリンパークを愛していたファンや地元民からは「ここにいたのか!」「懐かしい!」「会えてよかった!」と感激や喜びの声も多く寄せられているそう。
展示を開始してから2年ほど経った今、改めて話題となっていることに対し、山田さんは「なぜ今頃、とびっくりしました」「まだこのウシマンボウに会いに来た、という方は聞いていないが、バズッた後に、博物館のSNSのフォロワーが増えたりしたのはウシマンボウのおかげかもしれないと話しています」とコメント。
なお、地元の生き物を中心に紹介しているこの博物館で、茨城で漁獲された個体を元にした模型というのは関わりが薄いような気もするが......山田学芸部長は、こんな奇跡的なエピソードも教えてくれた。
「このマンボウを展示しはじめてしばらくすると、三浦海岸にもウシマンボウが漂着したんです。それによって、名実ともにウシマンボウを横須賀の魚になりました」