【賛否両論】大河ドラマ『どうする家康』を振り返り見えてきた3つの「どうする」まとめ (4/5ページ)
あるいは気づけば白兎が狸と呼ばれるようになり、何もしなくても周りが凄い凄いともてはやしたり……。
確かに、家康が天下をとったという結果は知っており、その周辺知識も多少はあるため、飛び飛びな画面の隙間で「何やかんや」あったのであろうことは察しがつきます。
しかし予備知識がない真っさらな視聴者にすれば「何だかよく分からない内に天下をとった」ようにしか見えません。それだと視聴者の共感は得にくいのではないでしょうか。
家康たちと共に泣き笑い、苦楽を乗り越えていく疑似体験に感動したい視聴者にとっては、置いてけぼりを食ったように思えてしまいます。
もう少し、何やかんやの過程を丁寧に描いて欲しかったです。
どうする武士たち
鳥居元忠と共に討死した松平家忠。歌川芳虎「後風土記英勇傳 松平紀伊守源家忠」
今年一年間「どうする家康」を楽しませていただきましたが、本作の戦国時代には武士がいなかったように思います。
少なくとも、生きるために殺し合い、乱世を耐え抜く緊張感は伝わりませんでした。
「自分が最後に勝つ結果が分かっているから、それらしくしていれば天下が転がり込んでくるとタカをくくっている」とでも言うのでしょうか。全体を通して武士が武士らしくない。