「鉄の肺」ポリオを治療するために用いられた医療機器。現在もそれで命をつないでいる人も (2/6ページ)

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 主に感染した人の便を介してうつり、手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用して麻痺を生じることがある。永続的な後遺症を残すことがあり、特に成人では亡くなる確率も高い。

 1940年代後半、アメリカでは毎年平均3万5000人がポリオに感染した。日本でも1951年の半年(1~6月)で1500名の患者が出たため、当時の厚生省は直ぐにポリオを法定伝染病に指定。

 1960年春には北海道を中心に5,000名以上の患者が発生する大流行となったが、1961年にソビエト連邦から経口生ポリオワクチン(OPV)を緊急輸入し、一斉に投与することによって流行は急速に終息したと言われている。

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ポリオ患者が使う鉄の肺で埋まったカリフォルニア州の病棟(1953年) / image credit:Food and Drug Administration / public domain/wikimedia・ポリオによる呼吸不全を治療するための装置「鉄の肺」
 「鉄の肺」は、ポリオによる呼吸不全を治療するために1928年に実用化されたもので、1950年代までは広範に用いられていた。

 2メートル以上の長さがある巨大な人工呼吸器で、患者は頭だけ外に出してこの中に横たわり、首まわりで密閉して、中を真空状態にする。

 装置の底部にある送風機は人間の横隔膜の働きをするもので、陰圧にすると患者の肺が広がって空気が満たされ、陽圧にすると肺がしぼんで空気が吐き出される。
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