「鉄の肺」ポリオを治療するために用いられた医療機器。現在もそれで命をつないでいる人も (3/6ページ)

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1950年代後期から2003年まで使用されていた鉄の肺 / image credit:public domain/wikimedia

 だが鉄の肺は装置が大がかりで高価なこと、頭部以外の全身をタンクが覆うために患者のケアが難しいこと、陽圧換気による人工呼吸器が普及したことなどもあり、現在ではあまり使用されていないという。

1956年の鉄の肺のプロモーション映像

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1956 Iron Lung・現在でも鉄の肺を使用する生存者
マーサ・リラードさんのケース
 ポリオの生存者の中には、今でもまだ「鉄の肺」を使用し、命を繋いでいる者もいる。

 1953年6月8日、マーサ・リラードさんは、オクラホマの遊園地で5歳の誕生日を祝ってもらった1週間後、目覚めたときに喉がひりひりして首に痛みを感じた。病院で診てもらうと、ポリオだと診断された。

 マーサさんは6ヶ月病院で過ごすことになり、弱った呼吸を補うため、「鉄の肺」に入れられた。そして68年たった現在もこの機械に頼って生きるひとりだ。

 現在73歳のマーサさんは毎晩鉄の肺に入って眠る数少ない生存者の中の1人だ。多くの元ポリオ患者や、その後遺症をもつ者は、すでに他の人工呼吸器に変えたが、彼女にとって鉄の肺が一番効果的でもっとも快適な治療法であるという。
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