カッパドキアの岩窟村「ウチヒサール城」の謎 (1/5ページ)
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ウチヒサール城は、トルコ、カッパドキアの中心にある地層的にも歴史的にも驚異と言える建造物の象徴だ。
この地域独特の景観に刻まれた要塞のような遺構は、人間の創意工夫の証であるだけでなく、地域の豊かな歴史をうかがい知る窓でもある。
地質学的起源、戦略的・文化的重要性に至るまで、人知の回復力と適応力の象徴としてそびえ立っている。
どれくらい歴史があるものなのか?そしてここに住んでいた古代の人たちは誰だったのだろうか?
・何世紀にもわたって持ちこたえているウチヒサール城
この古代の城と村を見てまず驚くのは、そのなんともユニークなところだ。周辺には、フーデゥーと言われる奇妙な形の「妖精の煙突」が林立している。
これは背の高い円錐形の岩のことで、侵食によって尖塔のような形になっている。
特異な地形として知られているが、現在この岩城は無人で、その周辺に約3,555人が住んでいる(2022年現在)
しかし、古代の人たちは、この特殊な岩の中を住居として使っていたようだ。
そびえたつ丘のてっぺんにある、要塞化した村にとって、防御面で理想的だった場所といえよう。まさにこうした立地のおかげで、ウチヒサールは何世紀にもわたって存続することができたのだ。
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photo by Pixabay・かつてはハチの巣状の岩城に1000人もの人が住んでいた
ウチヒサールとは、トルコ語で「外側の城塞」を意味し、一般に城と言われる中央にある高さ60mの岩の尖塔のことをいう。
多くの意味で、この中央の城はハチの巣に似ている。