アルキメデスの「熱光線」は本当に敵船に火災を起こしたのか?12歳の少年が検証 (2/5ページ)
その1つが「アルキメデスの熱光線」と言われるものだ。
2世紀の著述家ルキアノスによれば、紀元前214~前212年にローマ軍に包囲されたシラクサの街(シラクサ包囲戦)は、海岸に鏡を並べ、それを光学兵器にしていたという。
鏡は太陽の光を集め、ローマ軍の船へ向けて照射される。するとその熱で船が燃え上がるという仕掛けだ。
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アルキメデスは海岸に複数の鏡を並べて放物面反射器として太陽光線を集める光学兵器を作り、シラクサを攻撃する洋上の船に火災を起こしたという説話が残されている。 / image credit:WIKI commons・本当に実在したのか?威力はあったのか?長年の議論
この光学兵器の実在したかどうか?本当に威力があったのかどうかについては、かなり昔から議論されている。
例えばフランスの哲学者ルネ・デカルトらはその実在を否定しているが、肯定派たちは少なくとも原理的には可能であることを証明している。
また近年では2005年にマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、アルキメデスの熱光線は実際に船を燃やせただろうことを実証した。
実験では、一辺30cmの四角い鏡127枚を使い、30m離れた木製の船に日光を照射。すると斑点状の発火が確認されたのだ。