まさに母親ゆずり!清少納言の娘・小馬命婦が娘を守るため詠んだ怒りの和歌がコチラ【光る君へ】 (3/4ページ)
みあれの日暮れ(上賀茂神社の葵祭・あおいまつり)に託けて、葵の枝を持って妻の元を訪ねました。
「せっかくの葵祭なのだから、私たちも再び逢おう。いいだろう?」
と言ったかどうか、もうちょっと気の利いたメッセージを和歌に詠んで贈ったものと思います。
しかし妻が返歌を詠むより先に、小馬命婦が為家に一首詠んで寄越しました。
その色の 草とも見えず 枯れにしを
いかに言ひてか 今日はかくべき※『後拾遺和歌集』第908番
【意訳】あなたが持ってきた葵の葉は、あまりに枯れしなびて葵だと分かりませんでした。今日は何をしに来られたのですか?枯葉しか持って来なかった言い訳ですか?
……手厳しいを通り越して、うんざりしますね。しかし、仕方ありません。
母親から皮肉の一つも言ってやらねば気がすまないほど、為家が妻にひどいことをしたのでしょう。
普通なら、脈なしであれば返歌も何も寄越さないのが普通です。それをあえて本人に代わって詠むなんてよほどのこと。
「ウチの娘にあれだけひどいことをしておきながら、今さら復縁したいだなんて、どの口が言えた義理ですか!」
母親として、抑えがたい怒りが噴き出さんばかり。この代筆返歌を受け取った為家は、弁明の余地なく引き返したことでしょう。
葵祭には一人で行ったのか、それとも他の女性と行ったのか、気になるところですね。