クマムシが月に置き去りになって5年。彼らが月に住みついた可能性はあるのか? (2/5ページ)

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 墜落の様子は、NASAの月探査機ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)が確認している

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LRO撮影した、イスラエルの月探査機ベレシートの衝突現場 / image credit:NASA/GSFC/Arizona State University / WIKI commons・探査機の乗組員だった地球最強生物クマムシ
 さて、ここで問題になるのが宇宙船に乗っていた数千匹のクマムシの運命だ。

 クマムシは体長1mmにも満たない小さな生き物だが、あまりのタフさにしばしば地上最強生物と称されることはご存知の通り。

 一口にクマムシと言っても、合計1265種(うち2種は化石)が報告されている多様な生き物で、熱帯から極地、深海から高地まで、ほぼあらゆる場所に生息している。

 だが私たち人間と同じく、水がとても大切で、そのほとんどは半ば水中のような環境で生きている。

 クマムシが歩き回り、クロレラのような小さな藻類を食べ、成長し、繁殖するためには、水の膜に囲まれている必要がある。

 それゆえに、体内の水分が95%も失われると代謝を停止させ乾眠状態に入る。

 ただしクマムシの中には、トレハロースという糖を合成して不凍液を作ったり、タンパク質を合成してガラス状のネットワークに組み込み細胞を守る種がいたりする。

 いずれにせよ、乾眠状態となったクマムシの体は、普段の半分くらいまで縮んでしまう。これがクマムシを地上最強の生物たらしめる秘密だ。
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