ウミヤツメと人間の意外な共通点。脳の発達の仕方が良く似ていたことが判明 (1/4ページ)
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鋭いトゲのある舌と歯が並ぶ吸盤状の口で獲物を吸いつき組織を削り取る寄生性のウミヤツメは、見た目も生態もまさにホラーな海の怪物だ。
5億年前に我々人類との共通祖先から枝分かれした古い動物で、脊椎動物でありながらアゴがない。
人間とは似ても似つかない姿をしているが、意外にもアゴがある脊椎動物とウミヤツメには想像以上に共通点があることが明らかになっている。
『Nature Communications』(2024年2月20日付)で発表された研究によると、脳の発達に関して驚くほどよく似た遺伝子の設計図を持っているという。
・進化の過程でアゴありとアゴなしに別れた脊椎動物
ヒトを含むほとんどの脊椎動物にはアゴがある。こうした動物をまとめて「顎口類」という。
一方、ウミヤツメは脊椎動物だというのにアゴがない。ゆえに脊椎動物でも「無顎類」というグループに分類される珍しい生き物だ。
それゆえに脊椎動物の進化の歴史をひも解く貴重なヒントでもある。
米国ストワーズ医学研究所のアリス・ベドワ博士は、「5億年ほど前、脊椎動物の祖先からアゴのないものとアゴのあるものに分かれました」と説明する。
そんな大昔に別々の道を歩み始めたウミヤツメとアゴのある脊椎動物を比べれば、私たちがどのように進化してきたのか貴重な洞察が得られるはずだ。
「脊椎動物の脳がどのように進化したのか、アゴのある脊椎動物にはあって、アゴのない脊椎動物にはない何かがあるのかどうか知りたいと思いました」・ウミヤツメと我々の意外な共通点
だがこれまでの研究によって明らかになったのは、どちらにも共通してあるものだった。