史上最大規模の超大質量ブラックホールの宇宙地図を公開 (1/4ページ)

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史上最大規模の超大質量ブラックホールの宇宙地図を公開
史上最大規模の超大質量ブラックホールの宇宙地図を公開

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 ガイア宇宙望遠鏡の観測データをもとに、宇宙の謎を解明する鍵となる、約130万個のクエーサーからなる史上最大の地図がこのたび公開された。

 クエーサーは、非常に明るい活動銀河核の一種で、その中心には「超大質量ブラックホール」が存在するため、超大質量ブラックホールの地図でもある。

 とは言え、すべてのクエーサーを網羅したものではない。だがボリュームにおいては過去最大規模となる。

 この地図は、宇宙がたった15億年の若さだった時代からのクエーサーの輝きもとらえており、宇宙の深淵を見渡す窓となって宇宙構造の秘密を解き明かす貴重なヒントをもたらしてくれるかもしれない。

・史上最大規模の超大質量ブラックホールの地図
 過去最大となる超大質量ブラックホール(クエーサー)の地図は、欧州宇宙機関「ESA」が運用する「ガイア宇宙望遠鏡」のデータから作成された。

 ガイア宇宙望遠鏡の主な任務は、私たちが暮らしている天の川銀河の地図を作ることだ。だが、星空を観測しているとき、はからずも天の川銀河の外にある天体を発見することもある。

 米ニューヨーク大学のケイト・ストーリー=フィッシャー氏らの研究チームは、そうして集められた660万個のクエーサー候補をほかのデータと見比べることで、恒星や銀河のような余計な天体を取り除き、本物のクエーサーを特定した。

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可視宇宙全体にわたる約 130 万個のクエーサーの新しい地図の作成を説明するインフォグラフィック・クエーサーとブラックホールの関係
 「クエーサー」とは、地球から遠く離れた「活動銀河核」の一種で、恒星のような点光源に見える天体のことだ。
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