知られざる偉人。世界初の防弾チョッキはポーランドの司祭が発明した (4/8ページ)
しっかりした絹糸で縫いあげられ、全体としてコンパクトにしまった作りになっている。
このようにして作られた生地が銃弾に耐えられるのは、シルク繊維の強度の高さとそれらが敷かれた層の数というふたつの要因の組み合わせの賜物だ・防弾チョッキを防御力を人前でデモンストレーション
ゼグリンは、自分の発明を世間に知らせるために、警官、軍人、ジャーナリスト、一般の人々を招いてデモンストレーションを行った。
この防弾布を巻いた木のブロックに向かって実際に発砲してみたのだ。さらに、人間の遺体と動物の遺骸を使ってテストしてみた。
これが成功すると、ゼグリンは生きた人間をターゲットにした。
この防弾チョッキの性能をテストするために、多くのボランティアが自らの体を張った。
これ以上、人々を危険にさらすわけにはいかないと思ったゼグリンは、科学のために命を犠牲にしなくてはならないとしたら、それは自分だと心に決めた。
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シュクゼパニクの友人ボルジコフスキ氏は、1901年に使用人に防弾チョッキを着せて防弾試験を行った・クラッグ・ヨルゲンセン・ライフルの弾を阻止したい
ゼグリンの最大の課題は、クラッグ・ヨルゲンセン・ライフルの弾を阻止することができる防弾チョッキを設計することだった。
1894年に米軍に導入されたこの兵器で使われた弾丸には当時の革新的な無煙火薬が使われていた。