不器用で運動が苦手。マルチタスクがこなせない。それは「発達性協調運動障害(DCD)」の可能性も (2/6ページ)
歩きながら話すとか、音楽を聴きながら作業をするとか、2つのことを同時に行うマルチタスクがまったくできなかった。
検査を受けた数日後、「発達性協調運動障害(DCD)」と診断され、医師からは、脳からのメッセージがスムーズに体に伝わっていないと説明されたそうだ。
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photo by Pixabay・最近までよく知られていなかった発達障害の1種
世界の人口のおよそ6%~10%がDCDと推定されている。自閉症(人口の1%)よりもずっと多い発達障害の1種だそうだ。
にもかかわらず、あまり一般には知られておらず、精神障害の診断と統計マニュアルに記載されたのは2013年と比較的最近のことだ。
ジェニーさんの症状以外にも、階段の上り下りが苦手、縄跳びを飛べない、ボタンをとめるのが下手、お箸やハサミを上手に使えない、ダンスの振り付けを覚えられないなど、さまざまな症状がある。
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photo by iStock・普通の人が簡単にできることができない
その感覚を説明するのはとても難しいとジェニーさんは語っている。彼女にとって、何をやるにも世界はモタモタとまごつくことになる。
ただ椅子から立ち上がるだけのことでも、まるで綱渡りをするかのように神経を集中させて、手足の位置を確認しなければ転んでしまうという。
食事のときも黙って集中しなければ、不意に食べ物を飲み込んでむせてしまう。食事中に会話をしようとすると圧倒されて、だんだん呼吸が速まり、しまいには視界の端が滲んでくる。