不器用で運動が苦手。マルチタスクがこなせない。それは「発達性協調運動障害(DCD)」の可能性も (3/6ページ)
スムーズな動作を行うには、目や耳で得た情報から体や周囲にある物体の位置を認識し、体の各部位を協調させなければならない。
ジェニーさんは極度の例かもしれないが、そこまでいかなくても、DCDの人が体と脳の連動せず、見本を示してもらっても同じように踊ることができない。まっすぐな線を引くのも苦手で、全体的に行動が隙だらけなのだ。
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photo by Pixabay・他の発達障害と併存している場合も多い
ジェニーさんのようにきちんと診断された子供は運がいいと言えるだろう。目に見えない障害と言われることもあるくらい、DCDは周囲に気がついてもらいにくいからだ。
DCDは他の発達障害と併存していることが多く、注意欠如・多動性症(ADHD)の約30~50%、限局性学習障害(LD)の子どもの約50%に見られるという。
自閉症スペクトラム症(ASD)と併存することも多くある。更にこの障害は大人になっても、50~70%と高い頻度で残存すると言われている。
DCDがある人は、それよりも目立つ発達障害があることが多いために、見過ごされてしまうことが多いのだという。
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photo by iStock・症状が千差万別、DCDの診断が難しい理由
DCDの診断を難しくしているもう1つの原因は、人によって症状が千差万別であることだ。
たとえばジェニーさんの父親と兄弟もDCD(つまり遺伝的な原因である可能性がある)で、全員がとても不器用なのだが、それぞれ苦手なことが違う。
ジェニーさんは食事が苦手であまり好きではないが、お父さんは大好きだ。