「一揆(いっき)」とは何か?平安時代から江戸時代・近代まで様々な種類があった一揆の歴史をたどる (3/6ページ)
南北朝後期から室町時代にかけて、百姓ら庶民層(土民)による土一揆や荘家一揆(荘家≒荘園の領民)が興隆。一揆は次第に庶支配層への抵抗運動の性質を帯びていきます。
戦国時代に差しかかると、一向宗(浄土真宗)門徒による一向一揆や法華宗徒による一揆など宗教勢力も力を持つようになりました。
また民衆による地域コミュニティである惣(そう)と有力武士である国人らが国単位で既得権益に抵抗する惣国一揆も起こります。
江戸時代の一揆百姓一揆の様子。実際に武力・武器が用いられた事例はごくわずかだった(イメージ)
やがて徳川家康による天下一統・元和偃武が成り、武威と仁政の大義名分によって人々は武力行使を封じられていきました。